衛生面での取り組み


金管楽器

1 丁寧に洗浄します
表面は傷がつかないように、手で直接指の腹を使うようにして洗います。
スロートの内部は専用のブラシでを使ってヨゴレを落としていきます。


2 銀の黒ずみを取りのぞく
銀よりアルミホイルの方が硫化しやすいという性質を利用して硫黄をアルミホイルに移します。
これにより磨く量を最小限におさえることができます。
※銀の黒ずみの原因は、硫化といって空気中の硫黄が銀と結びついてしまうことにあります。
これを化学変化を利用して、マウスピースからアルミホイルに移動させてしまうのです。




3 シルバーポリッシュで磨く
ハガティといって一流ホテルなどで多く使用される銀磨きを使ってピカピカに磨き上げます。
※ハガティとは銀磨きやジュエリーケア製品の分野で世界ナンバーワンのシェアを誇るブランドです。



4 アルコールで洗浄
水では取りきれなかった油汚れを落とし、同時に消毒・殺菌を行います。



5 保存方法
小分けに密閉して空気と触れないようにすることで銀の硫化や、地金の真鍮のサビなどのトラブルを防ぎキレイな状態を保ちます。
さらに、アルミホイルを入れて中に入ってしまった空気に含まれるわずかな硫黄さえも逃さず取り除いてしまいます。



木管楽器

1 丁寧に洗浄します
表面は傷がつかないように、手で直接指の腹を使うようにして洗います。


2 細部の掃除
角に残ったヨゴレを、マウスピース本体に傷がつかないようにしながら綿棒などで取り除く。


3 水気を拭き取り、かげ干し
表面をこすらないようにして水気を拭き取り、水分が一切残らないように風通しの良い日陰で丸一日かけて乾燥させる。


4 ツヤ出し
乾燥させたら仕上げに純毛の毛糸で丁寧にこすって、エボナイトの表面に光沢を出します。


5 保存方法
小分けに密閉して暗いところに保存します。こうすることでエボナイトのくすみや、
変色の原因である「湿気」と「紫外線」から守ります。